◇使用人の恨みが清酒を生んだ! ?◇




ご存知ですか!?



昔、日本酒は濁り酒であった。
それがいつから澄んだ酒、つまり清酒になったかというとにかんしてこんな逸話がある。



慶長年間のころ、浪花の造り酒屋の鴻池にひとりの使用人がいた。彼は根性が悪く、主人の鴻池新右エ門と口論になり、腹を立ててなにか仕返しをしてやろうと考えた。


彼が思案してあたりを見回すと、灰の入った桶が目についた。
彼はその灰桶をもって酒蔵へいき、酒の桶の中にその灰をぶちまけて、知らん顔をして帰ってしまった。



つぎの日、主人の新右エ門が蔵に入り、酒桶の中をみるとこれは不思議、濁り酒がきれいに澄んでいる。
飲んでみると味も格別である。
底を見ると灰が沈んでいる。
新右エ門、さてはあの使用人の仕業と思ったが、そこは商人、かえっていいことをしてくれたと大喜び、家の者たちにその秘法を固く口止めして、その澄んだ酒を売り出したところ、これが大評判を呼び、大儲けをした。




江戸時代の『摂陽落穂集』や『浪花の風』という本にある話しである。




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