ご存知ですか!?
ヨーロッパには、金髪碧眼のゲルマン系がいるかと思えば、黒髪で黒い瞳のラテン系もいる。
色白肌の人もいて、じつにバラエティーに富んでいる。
だが、現代ヨーロッパ人のDNAを解析すると、4万5000年前から1万年前の異なる時代、異なる地域に生まれた7人の女性の誰かにつながるという。
オックスフォード大学の人類遺伝学教授のブライアン・サイクスが、その著書『イブの7人の娘たち』で発表し、話題になった研究成果である。
このことは、ミトコンドリアDNAの研究を通して明らかにされた。
細胞小器官であるミトコンドリアの最大の特徴は、子孫に伝わる際に、もともと卵子にあったミトコンドリアがそっくりそのまま受け継がれること。
つまり、ミトコンドリアDNAは純粋に母方のコピーであり、父方の要素はいっさい入り込まないのだ。
このため、ミトコンドリアDNAを調べれば、母、祖母、曾祖母………とルーツをさかのぼることができる。突然変異による差異を調べていけば、いつ頃共通の母親から分かれたか、血縁の濃さもわかって、人類の家系図がつくれるのである。
そうしてたどった全ヨーロッパ人の祖先が7人の母親にいきった。
さらに全人類で見ると、理論上、最後には一人の母親にまでたどり着くと考えられている。
人類の仮想の共通祖先とされるその女性は、約15万年前にアフリカに住んでいたと推測され、「ミトコンドリア・イブ」と呼ばれている.
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